インフルエンザウイルス分離・検出速報 2009/10シーズン
   (季節性+AH1pdm)


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インフルエンザウイルス分離・検出状況 2009年第19週(5/4-10)〜2010年第9週(3/1-7)
図1.週別インフルエンザウイルス分離・検出報告数、2009年第19〜2010年第9週
図2.週別都道府県別インフルエンザウイルス分離・検出報告状況、2010年第5週〜9週
図3.都道府県別インフルエンザウイルス分離・報告状況、2009年第19〜2010年第9週
 国立感染症研究所・感染症情報センターには地方衛生研究所(地研)から「病原体個票」が報告されている。これには感染症発生動向調査の定点およびその他の医療機関、保健所等で採取された検体から検出された病原体の情報が含まれる(参考図)。

 新型インフルエンザの発生に対応して、2009年5月以降、地研で鑑別診断のための検査が行われている(速報参照:1.神戸市第1報2.沖縄県3.神戸市第2報)。第19週に最初の新型インフルエンザウイルスAH1pdm検出例が報告され、第20週以降検出数が増加した(図1)。

 AH1pdmは、2009年第19週〜2010年第9週までに全都道府県から29,951件の分離・検出が報告されており(2010年3月11日現在報告分)、このうち、15,633件はPCRで検出、11,980件はPCRで検出後ウイルス分離培養も陽性(速報参照:広島県)、2,338件はPCRでは検出されず分離培養のみで陽性となっている(速報参照:横浜市)。また、下気道炎(肺炎、気管支炎)2,733件(速報参照:1.東京都2.神戸市)、インフルエンザ脳症306件(速報参照:栃木県)、死亡例92件が報告されている。
 同期間(第19週〜第9週)に季節性インフルエンザウイルスの分離・検出はAH1亜型(Aソ連型)が65件、AH3亜型(A香港型)が922件、B型が128件の報告があり(2010年3月11日現在報告数)、AH1pdmはこの期間の分離・検出例全体の96%を占めている。

 このうち、2009年第19〜35週(2008/09シーズン末)までにAH1pdmが全都道府県から9,553件、AH1亜型が23都府県から65件、AH3亜型が40都道府県から903件、B型が21都道県から103件報告された(図3下)。
 2009/10シーズンに入ってからは、AH1pdmが2009年第36週〜2010年第9週に全都道府県から20,391件報告されている。AH3亜型は第36〜44週に10道県から15件(速報参照:札幌市)報告され、その後16週間報告がなかったが、第8〜9週に4件報告されている(速報参照:熊本県)。B型は2009年第29週以降報告がなかったが、山形系統株が第47週に1件(速報参照:堺市)、第2週に1件(滋賀県)、ビクトリア系統株が第50週に1件(速報参照:新潟県)、第3〜9週に8都道県から20件(速報参照:神戸市)、系統不明株が第5〜8週に3件(富山県)報告されている。AH1亜型は第36週以降報告されていない(図3上)。

 また、輸入例からの分離・検出の報告が、第19〜24週131件(AH1pdm47件、AH1亜型13件、AH3亜型70件、B型1件)、第25〜29週659件(AH1pdm578件、AH1亜型14件、AH3亜型67件)と大きく増加していたが、第30週以降、多くの自治体が疑い例の全例検査を中止したため、第30〜35週145件(AH1pdm123件、AH1亜型1件、AH3亜型21件)、第36週〜第9週33件(AH1pdm29件、AH3亜型4件)と減少している。

 2010年第5〜9週の5週間ではAH1pdmが36都道府県から733件、AH3亜型が熊本県から4件、B型が19件(うち、ビクトリア系統が神奈川県から5件、三重県、兵庫県から各3件、東京都から2件、埼玉県、和歌山県、広島県から各1件、計16件、系統不明が富山県から3件)が報告されている(図2)。

<参考図> 週別インフルエンザ患者報告数とインフルエンザウイルス分離・検出報告数の推移、2008年第36週〜2010年第9週

国立感染症研究所感染症情報センター 病原微生物検出情報事務局

2009/10シーズン
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過去のシーズン

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過去のデータ

2009年5月〜2010年における新型インフルエンザ(A/H1N1pdm)オセルタミビル耐性株
検出情報(2010年2月末現在)
全国地方衛生研究所
国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター第一室

 2009年4月中旬からメキシコ、米国で発生したブタ由来の新型インフルエンザ(A/H1N1pdm)ウイルスは、その後世界中に蔓延し、日本国内においても分離株のほぼ99%を占めるまでに至っている。A/H1N1pdm流行株のほとんどは、オセルタミビル(商品名タミフル)およびザナミビル(商品名リレンザ)に対して感受性であるが、散発的には、オセルタミビル耐性株が国内外で検出されている。これら耐性株のほとんどは、オセルタミビルの予防投与または治療投与中のケースから散見されている。現時点では、耐性株がヒトからヒトへと感染伝播した例はほとんど無く、地域社会にも広がっていない。しかし、日本は世界最大のオセルタミビル使用国であることから、今後も耐性株が増えていくことが予想される。このため、国内における耐性株の発生状況を各自治体ごとに定期的に把握し、適宜医療機関へ情報提供することが期待されている。

   このような背景から、全国地方衛生研究所(地研)と国立感染症研究所(感染研)との連携により、月ごとにA/H1N1pdm耐性株の発生状況をまとめ、公表することにいたしました。

   表1は地研が遺伝子解析により耐性株のマーカーH275Yを検出した結果および感染研で薬剤感受性試験を行った解析結果の集計です。本結果は、毎月末をめどに更新される予定です。なお、耐性株の性状の詳細については、http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3601.html を参照ください。

表1.オセルタミビル耐性株(A/H1N1pdm)検出情報 (地研報告)(データ更新日:2010年2月25日)











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