4/30/2003
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SARS:診断検査の入手状況と検査方法の実際
(4月29日 4訂-2)
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WHOは各国に対して、SARSの可能性がある患者の検体の検査または照会を行う、リファレンス・ラボを指定することを推奨している。WHO多施設共同研究ネットワークの研究施設は、適切な事前連絡と輸送取り決めが行われたのちに、各国のリファレンス・ラボからの検体や分離ウイルスが送付されることを歓迎する。
SARS特異的PCR検査を行っている研究施設は、精度管理の手法を採用し、国内あるいはWHOの共同研究施設から協力研究施設を決め、陽性結果を交差検定する必要がある。
SARS特異的PCR検査を行っている研究施設は、特に陽性予測率(PPV)が低いと考えられるSARSの発生頻度が低い地域では、陽性結果を確認するための厳しい基準を採用しなければならない:
−PCRの検査手技では、検査一回ごとに予測通りの結果を示す筈である適切なコントロール(対照検体)も共に検査する必要がある。これには以下のものがふくまれる:
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抽出過程に陰性検体を1つと、PCR増幅過程に水の検体を1つ
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PCR増幅過程と抽出過程に陽性検体を1つずつ
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PCR検査を阻害する物質を検出するため、弱陽性と検出されるはずのコントロールを患者検体に混ぜたもの(インヒビション・コントロール)
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−もし、PCR結果が陽性であった場合には、結果の確認を次のような方法で行う:
・ 原検体から反復してPCRを行う
あるいは
・ 第2の研究所で同一の検体を検査する
第2の遺伝子領域を増幅することによって、検査の特異性を向上することができる。
陽性と陰性のコントロールを含んだ検査キットは、WHOのSARS診断に関する多施設共同研究のネットワークを通じて入手可能になっている。
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