検体の種類 |
方 法 |
培地/容器/輸送 |
時期 |
可能性ある検査方法 |
鼻咽頭 |
吸引液:呼吸器系ウイルスに最適な検体 |
滅菌バイアル
氷に入れて(+4℃)輸送 |
どの時期の検体でも可。特に疾患の初期の検体が有用である。 |
ウィルス培養
PCR
電子顕微鏡検査 |
鼻咽頭、または口腔咽頭 |
ぬぐい液:プラスチックの柄を有するダクロンまたはレーヨンの綿棒で滅菌したもの |
ウィルス輸送用培地を入れた滅菌バイアル
氷に入れて(+4℃)輸送 |
どの時期の検体でも可。特に疾患の初期の検体が有用である。 |
気管 |
吸引液 |
半分を遠心分離:細胞沈渣をホルマリン固定。遠心分離しないものを滅菌バイアルに
氷に入れて輸送。固定した細胞は室温で、未固定の細胞は冷凍で。 |
臨床的に該当するとき:挿管、重篤な肺病変、または胸水
疾患の初期および進行した時期の両方 |
標準的な培養
ウィルス培養
PCR
電子顕微鏡検査法
固定した、あるいは未固定のスライドグラス:免疫蛍光法、分子生物学的検査 |
気管支洗浄液 |
|
胸水 |
胸腔穿刺液 |
尿 |
清潔に採取し、滅菌容器に |
遠心分離を行い、沈渣を2-3mlの滅菌した輸送用培地、組織培養用培地、またはリン酸緩衝生食液に再懸濁。
|
急性期 |
抗原検出
ウィルス培養
PCR |
便 |
|
便カップまたは尿容器の中に10-50 ml採取。氷に入れて輸送 |
どの時期の検体でも可。第10病日前後が最適。 |
ウィルス培養
PCR
電子顕微鏡検査 |
結膜 |
ぬぐい液:プラスチックの柄を有するダクロンまたはレーヨンの綿棒で滅菌したもの |
ウィルス輸送用培地を入れた滅菌バイアル
氷に入れて輸送 |
可能な限り早期 |
ウィルス培養
PCR
電子顕微鏡検査 |
血清 |
|
200μl以上がよい。氷に入れて、あるいは冷凍で輸送 |
急性期:可能なかぎり早期に(7日まで)
回復期:3-4週間後に |
特異抗体の検出(IgM抗体、IgA抗体、およびIgG抗体の上昇) |
全血 |
|
EDTA
氷に入れて輸送* |
どの時期の検体でも可。 |
|
血液 |
|
標準の血液培養ボトル |
|
標準的な培養
PCR |
組織(生検、剖検) |
肺、上気道 |
ウィルス輸送用培地、または生食を入れた滅菌容器
新鮮凍結で-70℃ |
|
電子顕微鏡検査
免疫蛍光法、分子生物学的検査 |
|
主要な器官 |
ホルマリン固定、またはパラフィン包埋
室温で輸送 |
|
電子顕微鏡検査 |