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SARSの起因病原体の同定と、診断検査の開発が最重要な課題である。疾病の早期診断、感染経路の解明、疾患特異的な予防対策の導入は、病因や診断に関する研究結果の迅速な進歩にかかっている。 WHOは平成15年3月17日、9ヵ国にわたる11の研究施設に、SARSの診断に関する多施設共同研究プロジェクトに参加するように呼びかけた。このネットワークは最新の通信技術（電子メール、セキュリティー対策が施された関係者だけのウエッブサイト）を用いて、SARS症例から採取された臨床検体の解析結果をリアルタイムに共有する利点を持っている。研究成果を毎日検討することにより、直ちに研究方法を改善することや、研究室での成果を直ぐに評価する事が可能になる。ネットワークの参加者はこのWHOのウエッブサイト上で、ウイルスの電子顕微鏡写真やウイルスを同定するためのゲノム（遺伝物質）の遺伝子配列、分離されたウイルス、患者や剖検組織から採取した種々の試料に関して情報を交換する。ひとりの同一の患者から得られた検体をいくつかの検査室で平行して分析し、同時に結果を共有することができる。このネットワークは、SARSの病原体の発見と診断検査の開発と言う共通の最終目標のために、世界中の代表的研究施設を組織したものである。 このネットワークを創設したのはWHOである。各施設の共同研究を行う事への強い賛同の意志によってこのネットワークは有効に機能しており、その成果に対する賞賛のすべては彼らに与えられるべきものである。 ＜ネットワーク・メンバー＞
連絡先： SARSetiology@who.int ---------------------------------------------- |
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4/9/2003
