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複数のネットワーク参加施設で、いくつもの国からの複数の患者検体から、コロナウイルス属の既知の他のウイルスとは異なった新しいコロナウイルス(SARSウイルス)が、繰り返し検出されている。
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このウイルスは、VERO細胞やFRhk-4細胞に細胞変性効果(CPE:cytopathogenic effect)を引き起こし、それはSARS患者回復期血清により阻害される。
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SARS患者から採取した検体の細胞培養と気道からの検体で、電子顕微鏡上コロナウイルス様粒子が見られた。
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回復期患者血清を用いた免疫学的蛍光抗体法(IFA:immunofluorescence assay)で、ウイルスに感染した培養細胞を検知した。
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米国、カナダ、香港のSARSに感染していない数百の人々の血清では、SARSウイルスとの反応性が認められなかった。
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コロナウイルスの共通プライマーで、感染細胞やSARS患者検体中にSARSウイルスRNAを検出した。特異的プライマーがいくつかの研究施設で開発され、現在感度が比較検討されている。(感染症情報センター翻訳版へリンクされています)PCR
primers for SARS developed by WHO Network Laboratories
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以下のようなウイルスに対する高度免疫血清(hyperimmune antisera)は細胞培養系でSARSウイルスの増殖を阻害する。
Transmissible Gastroenteritis Virus (TGEV)
Feline Infectious Peritonitis virus (FIPV)
Murine Hepatitis Virus (MHV)
229E human coronavirus
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複数の研究施設で行われたSARSウイルスの部分的遺伝子配列の解析結果から、このSARSウイルスはコロナウイルス属に属していることと、この属の既存の三つのグループに属している、どのウイルスとも似ていないことが確認された。
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動物への接種実験は現在行われている。
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