HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.17 (1996/10[200])

<外国情報>
クロイツフェルト・ヤコブ病のサーベイランス−米国


 米国では30歳以下のCJDによる死亡は極めてまれである(死亡時平均年齢68歳)。英国での新変異型CJD発生により,CDCは過去のCJD死亡率のレビューを更新し,国内5カ所でアクティブなサーベイランスを開始した。これら見直しによっても,米国での新変異型CJD発生の証拠は得られなかった。

 国家CJD死亡統計:CDCの健康統計センターの死因統計によると,CJDによる年間死亡率は1979〜1994年間は一定で,約100万人当たり1例である。45歳以下のCJDによる死亡者は1984年でゼロ,1981年および93年は8人である。30歳以下の死亡者はいない。

 アクティブCJDサーベイランス:1996年4月早々,4カ所のエマージング感染症プログラム地区(コネチカット,ミネソタ,オレゴン,サンフランシスコ湾岸地区),ジョージア州公衆衛生局で新変異型CJDサーベイランスが開始され,1991年〜95年で94名のCJDによる死亡が認定された。毎年平均19名と一定であり,平均年間CJD死亡率は100万人当たり1.2で国家CJD死亡統計と一致した。94名中9名が55歳以下であり,うち1名が45歳以下,30歳以下は皆無であった。

(CDC,MMWR,45,No.31,665,1996)






前へ 次へ
copyright
IASR