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高病原性鳥インフルエンザ



幼稚園から高校及び保育施設における新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染に対するCDCの暫定的なガイドライン

      アメリカ東部時間2009年5月5日午後6時45分更新 
               CDC(原文


訳注:本文書はすでに改訂されている。参照および比較の目的のみでこの翻訳を掲示している。

※以前のバージョンはこちら

 この文書は新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスの感染拡大予防を目的とした学校や小児育児施設に対する暫定的手引きの最新版である。

 アメリカ合衆国における初期の新型インフルエンザA(H1N1)症例は学齢児童などであり、メキシコへの渡航歴や学校におけるアウトブレイクに関連していた。メキシコからの初期段階での情報では、多くの健康な若年成人が急激に進行する肺炎で入院し、呼吸器不全となり人工呼吸管理下におかれ、最終的には死に至るということであった。

 この初期情報に基づき、CDCでは、学生、職員、両親やその他の介護者を重篤になりうる疾患から守り、かつ社会への感染拡大を抑える目的で、学校閉鎖を新型インフルエンザウイルス感染のリスクを低減するための選択肢の一つとして考慮することを推奨した。

 病気の重症度と地域での広がりに関する新たな情報によって、学校閉鎖のガイダンスの改訂が必要になった。5月4日現在、1000例以上の新型インフルエンザA(H1N1)の確認された症例または疑われる症例が44州から報告されており、多くの小集積を伴っているので、市中における拡大のため特定の学校閉鎖を疾病の制御方策としてより非効果的になっていることを示唆している。アメリカ合衆国でのほとんどの症例は重症ではなく、重症度において季節性インフルエンザと同程度である。CDCや地域と州の保健局は、引き続き今回の新型H1N1インフルエンザのアウトブレイクに関する重症度やその拡大を注意深く監視していく。

 現時点では、CDCは学校でのインフルエンザ拡大を抑える主な手段として、感染した生徒や職員の早期探知、体調不良時の自宅待機、咳エチケットと手洗いを推奨する。学校閉鎖の判断については、地方自治体当局が一般公衆の懸念や生徒の欠席率、職員不足の影響などを含めた地域の状況を考慮したうえで判断すべきである。


推奨
  • 新型インフルエンザA(H1N1)感染が疑われる症例あるいは確認された症例が生じた為に学校閉鎖を行うことは勧められず、また一般的に、生徒や職員の多くが欠席し学校業務に支障が出る事態でない限り勧められない。
  • 今回のアウトブレイクに関連した前回のCDCの暫定的手引きに基づいて閉鎖された学校は再開してよい。
  • 生徒、職員、スタッフでインフルエンザ様症状(咳または咽頭痛を伴った発熱)のあるものは、たとえ症状が早く回復しても最低7日間は自宅にとどまり、学校に来ず、外出も医療機関受診以外は避けること。
  • 生徒、職員、スタッフで症状発現後7日間経過してもまだ症状のある人は、引き続き自宅にとどまり、症状消失後少なくとも24時間は学校へ行くのを見合わせる。
  • 生徒、職員、スタッフで学校到着時や在校中にインフルエンザ様症状を呈した者は、すみやかに他の生徒達とは別の部屋に隔離し、帰宅させること。
  • 両親や保護者は生徒の、職員やスタッフは自分自身の健康状態を監視し、インフルエンザ様症状がでていないか毎朝確認する。
  • インフルエンザ様症状のある学生は、他の育児施設や学校以外で人が集まる場所へ参加してはいけない。
  • 学校管理者は地域の保健当局と定期的に連絡を取り、インフルエンザ様症状生徒が学内で発生した場合の報告についての手引きを取得しておくこと。
  • 学校は、手指衛生や咳エチケットなどのインフルエンザの拡大を抑える方法を推し進める目的の教育活動の一端を担うことができる。
  • 生徒、職員、スタッフは、咳やくしゃみをする時にティッシュを用いて口と鼻を覆う(もしティッシュがなければ咳やくしゃみをする時に袖で口と鼻を覆う)、頻繁に石鹸と水で手を洗うか、石鹸と水による手洗いができない場合は手指衛生剤を用いるといった、インフルエンザの拡大を抑えるための衛生手段を厳密に行なうこと。


更なるガイダンスは次のサイトを参照のこと:

新型H1N1インフルエンザQ&A
http://www.cdc.gov/h1n1flu/qa.htm

インフルエンザ様症状を発症したらどうするか
http://www.cdc.gov/h1n1flu/sick.htm

H1N1インフルエンザに対する暫定的手引き: 自宅でインフルエンザ患者の世話をする方法
http://www.cdc.gov/h1n1flu/guidance_homecare.htm



(2009/5/8 IDSC 更新)

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