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中国広東省において新規のSARS検査確定症例−更新5

WHO 2004/1/31(原文

中国衛生部から、診断検査により確定された、SARSコロナウイルス(SARS−CoV)感染の新規症例が本日報告された。この症例は2003年12月16日以来、中国で検知された4例目(3確定例、1可能性例)の症例である。

この新しい症例は、広東省広州市の40歳の病院長で、実際に診療もしている人で、2004年1月7日にSARSの症状を発症した。彼は肺炎で広東省の病院に1月16日に入院し、SARSの疑いで呼吸器疾患対応の隔離下に置かれた。この患者は完全に回復し、1月30日に退院し帰宅している。

流行間期(inter-epidemic period)におけるSARS−CoV検査に対するWHOの提言に基づき、北京の国家リファレンス研究施設で行われたSARS−CoVの検査結果は、香港のWHOの“SARSリファレンスおよび確認ネットワーク研究施設”において確認された。

現時点では、この最新のSARS症例の感染源は不明である。中国衛生部は感染伝播の原因と考えられるものについての疫学的調査を行っており、また接触者追跡者調査と他の公衆衛生学的対応を実施している。本日までのところ、SARSの症状を発症した接触者はひとりもいない。中国衛生部はまた、WHO中国事務局と協力し、この事例および他の最近の広東省におけるSARS症例について、詳細な調査を行っている。「中国南部におけるSARS可能性例と検査で確認された確定例の再評価−更新4原文)」を参照。 
 
WHOは引き続き広東省の状況を厳密に監視して行く予定である。

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2004/2/2 掲載 IDSC  

 
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