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◆レジオネラ症
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図1. 剖検時肺(小豆状の結節が多数みられる) |
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図2. 肺切片のヒメネス染色像(←の先に菌がみられる。) |
図3. 肺切片の間接蛍光抗体法(結節では、浸潤した白血球に多数の菌が検出された。微分干渉顕微鏡像との合成画像) |
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病原診断
市販キットによる尿中抗原の検出は特異性が高く簡便迅速なため最近普及してきた。菌の分離にはレジオネラ専用(BCYE あるいはそれに抗菌薬を含んだもの)の培地を用いる必要がある。検体中の菌はグラム染色では染まらないので、ヒメネス染色やDieterle 鍍銀染色を行う。図2は、新生児の剖検肺のパラフィン切片標本から、ヒメネス染色で菌体を検出できた例である。また、レジオネラ属菌に対する特異抗血清が市販され、間接蛍光抗体法で菌が検出できる。同じパラフィン切片からレジオネラニューモフィラ血清群6が検出できた(図3)。肺炎の剖検例で組織を凍結保存しておけば、そこから後でレジオネラ属菌を分離可能である。環境から分離された菌との同一性が問題になるので、環境水やそこからの分離株も患者由来の菌種が確定するまでは保存しておくことが必要である。
治療・予防
レジオネラは細胞内寄生細菌であるので、宿主細胞に浸透するエリスロマイシン、リファンピシン、ニューキノロンなどの抗菌薬を使用しないと肺炎の治療は困難である。有効な抗菌薬の投与がなされない場合は7日以内に死亡するものが多い。エアロゾルの発生する可能性のある温水は、適切な殺菌剤の投与をおこなうか、換水などの留意が必要である。また高齢者や新生児の他、細胞性免疫機能が低下すると肺炎を起こす危険性が通常の健常者より高いので留意する必要がある。
発生動向調査について
レジオネラ症は4類感染症のうち全数把握となっている。報告の基準は以下のとおりである。
○診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ以下のいずれかの方法によって病原体診断や血清学的診断がなされたもの
・病原体の検出
例:臨床材料(肺組織、痰、胸水、血液、他の無菌的部位)からの菌の分離、臨床材料(肺組織または気道分泌物)からの菌の検出(直接蛍光抗体染色法)など
・病原体抗原の検出
例:尿中抗原の検出(EIA 法)など
・病原体の遺伝子の検出
例:臨床材料からの遺伝子の検出(PCR 法)など
・病原体に対する抗体の検出
例:間接蛍光抗体法での特異抗体価の上昇(ペア血清で4倍以上の上昇、または単一血清で256倍以上)など
(国立感染症研究所細菌部 倉 文明 渡邊 治雄)
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updated info |
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この記事は、2002年第12週 にて改訂しました。 |