麻疹ウイルス分離・検出状況、2009〜2011年


麻疹ウイルス分離・検出状況 2009〜2011年(2012年2月15日現在報告数)
 国立感染症研究所・感染症情報センターには地方衛生研究所(地研)から「病原体個票」が報告されている。これには感染症発生動向調査の定点およびその他の医療機関、保健所等で採取された検体から検出された病原体の情報が含まれる。
図1−3.月別麻疹ウイルス分離・検出報告数、2008〜2011年
図2−3.都道府県別麻疹ウイルス分離・検出報告状況、2009〜2011年
図3−3.月別・都道府県別麻疹ウイルス分離・検出報告状況、2009〜2011年
図4−3.月別・都道府県別麻疹ウイルスD9型分離・検出報告状況、2009〜2011年 
図5.麻疹ウイルス分離・検出例の年齢分布、2011&2012年
図6.遺伝子型別都道府県別麻疹ウイルス分離・検出報告状況、2011&2012年
2011年
 1〜12月に北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、長野県、静岡県、愛知県、大阪府、兵庫県、鳥取県、岡山県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県の17都道府県から128件の麻疹ウイルスの分離・検出が報告された。
 *麻疹ウイルス検出例の年齢は1歳をピークに0〜4歳が最も多いが、20〜40代の成人が43%を占めており、子供も成人も麻疹に注意が必要である。
   未型別:4月1件、5月2件、計3件
       ・東京都4月1件、5月2件、渡航歴のない散発例から 
   D4型:1月1件、3月1件、4月39件、5月14件、10月2件、計57件
       ・東京都1月1件、英国から入国する2日前に発症した患者から
       ・大阪府3月1件、フランスから帰国して3日後に発症した患者から
       ・東京都4月34件、ドイツ・スイス・フランスから帰国して13日後に発症した患者、フランス
         から帰国して2日後に発症した患者、フランスから入国して5日後に発症した患者各1例、
         渡航歴のない散発例30例とその家族1例から(速報参照
       ・神奈川県4月5件、渡航歴のない散発例5例(家族2例を含む)から 
       ・東京都5月12件、渡航歴のない散発例から 
       ・兵庫県5月1件、フランスから帰国して8日後に発症した患者から
       ・広島県5月1件、渡航歴のない散発例から 
       ・新潟県10月2件、ニュージーランドから帰国して8日後と16日後に発症した家族から
   D8型:3月4件、4月1件、6月2件、10月1件、12月1件、計9件
       ・広島県3月4件、オーストラリアから帰国して8日後に発症した患者とその家族から(速報参照) 
       ・東京都4月1件、タイから帰国する5日前に発症した患者から
       ・北海道6月2件、渡航歴のない散発例とその接触者から
       ・鳥取県10月1件、バングラデシュ・ベトナムから入国した日に発症した患者から
       ・千葉県12月1件、渡航歴のない散発例から(速報参照
   D9型:1月12件、2月9件、3月2件、4月4件、5月17件、6、7、8、9、10月各1件、計49件
       ・愛知県1月3件、2010年11月から続いている感染拡大による集団発生例から
       ・東京都1月2件、シンガポール・スリランカから帰国する3日前に発症した患者とフィリピン
         から帰国して9日後に発症した患者から
       ・東京都2月2件、3月2件、渡航歴のない散発例から
       ・埼玉県2月1件、渡航歴のない散発例から
       ・神奈川県1〜2月2件、フィリピンから帰国して7日後に発症した患者とその家族から
       ・岡山県1月1件、フィリピンから帰国して8日後に発症した患者から
       ・広島県1月5件、2月4件、フィリピンから帰国した翌日に発症した患者1例とその周囲への
         感染拡大による集団発生例6例、および地域の散発例2例から(速報参照
       ・香川県2月1件、広島県で感染したと推定される患者から(速報参照
       ・大阪府4月1件、カンボジアから入国した日に発症した患者から
       ・広島県4月1件、渡航歴のない散発例から
       ・東京都4月2件、フィリピンから帰国して4日後に発症した患者とグルジアから帰国後発症した
         患者から
       ・東京都5月13件、渡航歴のない散発例12例とインドネシアから帰国して8日後に発症した
         患者1例から
       ・千葉県5月4件、渡航歴のない散発例から
       ・静岡県6月1件、フィリピンから帰国した患者から
       ・兵庫県7月1件、フィリピンから帰国後に発症した患者から
       ・愛知県8月1件、タイ・インドネシアから帰国して10日後に発症した患者から
       ・新潟県9月1件、マレーシアから入国する3日前に発症した患者から
       ・東京都10月1件、マレーシア・フランス経由でポルトガルへ旅行後に発症した患者から
   G3型:2月1件、10月1件、計2件
       ・千葉県2月1件、インドネシアから帰国して10日後に発症した患者から(速報参照
       ・鹿児島県10月1件、インドネシアから帰国後に発症した患者から
   A型(ワクチンタイプ):1月2件、2月1件、5月1件、6月3件、7月1件、計8件
       ・東京都1月1件、発疹症患者、ワクチン接種13日後に採取された検体から
       ・福岡県1月1件、麻疹疑い患者、ワクチン接種10日後に採取された検体から
       ・新潟県2月1件、麻疹疑い患者、ワクチン接種14日後に採取された検体から
       ・長野県5月1件、麻疹疑い患者、ワクチン接種9日後に採取された検体から
       ・東京都6月2件、麻疹疑い患者、ワクチン接種9日後に採取された検体から、発疹症患者、
         ワクチン接種後に採取された検体から
       ・千葉県6月1件、2011年1月にワクチン接種歴のある患者から(国内情報参照
       ・東京都7月1件、上気道炎患者、ワクチン接種13日後に採取された検体から
2010年
2〜12月に北海道、茨城県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、三重県、大阪府、山口県、福岡県の
10都道府県から27件の麻疹ウイルスの分離・検出が報告された。
D4型:12月北海道1件、インドから帰国して10日後に発症した患者から(速報参照
D5型:5月千葉県1件、渡航歴のない散発例から
D8型:9月神奈川県1件、インドから帰国して3日後に発症した患者から(速報参照
D9型:7〜12月16件
・愛知県7月2件、フィリピンから帰国して3日後に発症した患者と家族内接触者から
・愛知県8月1件、医療機関外来で上記の患者との接触者から(速報参照
・三重県8〜9月2件、フィリピンから帰国して3日後に発症した患者と渡航歴のない患者から
  (速報参照
・愛知県11月1件、フィリピンから帰国して2日後に発症した患者から
・愛知県11月1件、12月9件、フィリピンから帰国して6日後に発症した患者とその周囲への
  感染拡大による集団発生例から (速報参照
H1型:5月2件
・北海道1件、中国から入国して5日後に発症した患者から(速報参照
・茨城県1件、中国から帰国して11日後に発症した患者から(速報参照
A型(ワクチンタイプ):2〜10月6件
・東京都2月1件、発疹症患者、ワクチン接種9日後に採取された検体から
・東京都3月1件、発疹症患者、ワクチン接種歴不明
・福岡県6月1件、発疹症患者、ワクチン接種11日後に採取された検体から
・山口県9月1件、発疹症患者、ワクチン接種13日後に採取された検体から
・大阪府9月1件、麻疹疑い患者、ワクチン接種12日後に採取された検体から
・大阪府10月1件、上気道炎患者、ワクチン接種16日後に採取された検体から
2009年
2〜9月に山形県、東京都、大阪府、福岡県、沖縄県の5都府県から8件の麻疹ウイルスの分離・検出が報告された。
D5型:2〜4月3件
・沖縄県2月2件、4月1件、渡航歴のない散発例から
D8型:9月沖縄県1件、渡航歴の無い患者から、国内初分離(速報参照
D9型:3月山形県1件、タイから帰国して15日後に発症した患者から(JJID 62: 481-482, 2009
A型(ワクチンタイプ):4〜6月3件
・東京都4月1件、水痘患者、ワクチン接種歴不明
・大阪府4月1件、ヘルパンギーナ患者、ワクチン接種歴不明
・福岡県6月1件、突発性発疹患者、ワクチン接種11日後に採取された検体から
麻疹ウイルス分離・検出状況 2006〜2008年(2011年2月2日現在報告数)
国立感染症研究所感染症情報センター 病原微生物検出情報事務局

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