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Vol.17 (1996/9[199])

<外国情報>
予防接種拡大計画,1995−WHO西太平洋地域


 BCG:6カ国(アメリカ領サモア,オーストラリア,グアム,ニュージーランド,北マリアナ諸島,パラオ)を除く国で使用。大多数の国は出生時に,日本は生後3カ月,韓国は4週後,サモアは5歳時に接種。15歳までに2回接種する国は9カ国,3回は4カ国。モンゴルは18歳までに4回。

 ジフテリア・百日咳・破傷風(DPT)ワクチン:全ての国で3回接種。17カ国で生後1年あるいはその後に1〜3回のブースターが行われている。DTのブースターはブルネイ,モンゴル,ニュージーランドで実施。

 経口ポリオワクチン:全ての国でDPTワクチンと同時期に投与。8カ国では出生時に投与(カンボジア,フィジー,香港,キリバス,ラオス,マーシャル諸島,パプアニューギニア,ツバル)。2歳時のブースターは9カ国で,学童期のブースターは16カ国で実施。

 麻疹ワクチン:マカオを除く全ての国々で8〜15カ月の間に投与。4カ国(グアム,香港,パラオ,シンガポール)はMMR。2回投与法は4カ国(アメリカ領サモア,ニュージーランド,パラオ,サモア)で採用,2回目の投与時期は4〜13歳。

 風疹ワクチン:フィジー,フランス領ポリネシア,日本,マカオの4カ国で10〜14歳の女子に投与。オーストラリア,ニュージーランドでは抗体陰性の女性に出産直後投与。

 B型肝炎ワクチン:7カ国(カンボジア,中国,グアム,キリバス,ラオス,トケラウ諸島,ベトナム)を除く全ての国で使用。小児期に3回投与が行われているが,出生時に最初の投与をする国は23カ国。オーストラリア,日本では,リスクグループに投与。

 破傷風トキソイド:妊娠可能年齢の女性に投与。14カ国で使用されているが,オーストラリアやパラオでは学童。2〜5回投与される。

(WHO,WER,71,No.18,133,1996)






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