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Vol.17 (1996/9[199])

<外国情報>
腸チフス−タジキスタン(1996年8月5日)


 1996年5月からタジキスタンで腸チフスが流行し,7,516件が届けられている。2,515件(34%)が14歳以下の児童であった。大半は臨床診断による。年初の大雨で古く管理の不行届きな下水処理施設が溢れ出して飲料水源を汚染したことによる。現在2州の10地区以上が被害を受け,新たに30〜40件が毎日報告されている。薬剤等の物資の不足が事態を悪化させている。厚生省は緊急対策チームの特定区への派遣や被害を受けそうな家庭への訪問を行っている。厚生省の要求を受け,WHOは流行に対処するための専門家チームを派遣した。専門家チームは流行制圧には5カ月以上必要であると推定している。

(WHO,WER,71,No.32,243,1996)






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