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Vol.17 (1996/8[198])

<外国情報>
英国のクリプトスポリジウム症


 英国におけるクリプトスポリジウム症は1989年には約8千の患者発生例が見られたのをピークに,それ以後下降し,1994年4,432例,1995年5,705例が報告されている。クリプトスポリジウム症は免疫が低下した人では病状が激しく,持続的になる。感染源は水や動物(特に子羊のような飼育動物)または人である。患者数は5歳以下の子供(1994年1,730人,1995年2,196人)ならびに15〜44歳(1994年1,187人,1995年1,541人)において高率である。1995年の患者は10万人当たり11人であり,10歳以下の子供で感染率が最も高かった。患者は英国全土で見られるが,Torbayで大きな流行のあった(1カ月足らずの間に93例発症:CDR,5,No.33,1995)南西部で最も高かった(10万人当たり27人)。

(CDSC,CDR,6,No.20,171,1996)






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