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Vol.16 (1995/6[184])

<外国情報>
ウイルス性出血熱の流行−ザイール


WHOおよびザイール当局は,ザイール南部のバンドゥンドゥ州のキクウィトで発生したウイルス性出血熱(VHF)がエボラウイルスによるものであることを確認した。

 エボラウイルスは,感染者の体液との密接な接触で感染するので,英国へ持ち込まれる危険性は少ないが,ザイールへの旅行者はバンドゥンドゥ州南部へ行くことを避けるよう,また過去3週間以内にザイールから帰国した旅行者で発熱した者は,ただちに診察を受けるよう勧告された。VHFの疑いは以下の3段階に分けられる。@最小:流行発生地域に立ち入らなかった者,A中程度:流行発生地域に立ち入った者,B強:流行発生地域に立ち入り,患者を看護した者,エボラウイルスを扱った研究者,あるいは最小・中程度の疑いでもVHF類似症状を示し,他に原因が考えられない者。PHLSは中程度および強い疑いをもつ症例が発生した場合は報告を要請する。

(CDSC,CDR,5,No. 19,89,1995)

 ザイールから英国への直行便はなく,これまでVHF疑い例も報告されていない。ザイールからの無症状の旅行者は,他の乗客を感染させる危険性はない。発熱した旅行者でも,周辺をその体液で汚していなければ,旅行中や空港で特別に隔離する必要はない。そのような旅行者の体液と直接接触した乗客がいた場合には,地域の感染症コンサルタントに連絡すると共に,3週間にわたりその者の検温を行う。

(CDSC,CDR,5,No. 20,93,1995)






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