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Vol.16 (1995/4[182])

<外国情報>
女性のAIDS最新情報,1994−米国


 米国では,AIDSは1993年の25〜44歳女性の死亡原因の第4位であった。女性間におけるAIDSは男性間よりも急速に拡大している。1994年には全症例の13%を占めた。13歳以上では79,674症例中14,081(18%)が女性で,これは1985年に報告された8,153例中の534例(7%)に比べると約3倍の増加であった。この比率は1985年以来着実に増加してきている。平均年齢は35歳で,15〜44歳が84%を占める。4分の3以上(77%)が黒人,ヒスパニック系であり,黒人は白人の16倍,ヒスパニック系は7倍であった。地域的には北東部が44%,次いで南部(36%),西部(9%)等で,ニューヨーク,フロリダ,ニュージャージー,カリフォルニア,テキサスの5州で61%を占めた。1994年には女性AIDS患者中59%が拡大基準により報告されている。内訳は7,181例がCD4+数の減少,557例が肺結核,376例が再発性肺炎,164例が侵襲性子宮頸癌であった。また,41%が薬物使用,38%が異性間性交,2%が輸血,19%が不明であった。1993年には約7,000名のHIV感染女性が出産した。周産期感染率を15〜30%と見積もると,約1,000〜2,000名の乳児が感染したことになる。

(CDC,MMWR,44,No.5,81,1995)






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