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Vol.16 (1995/2[180])

<外国情報>
RSウイルスの最近の動向,1994/95−米国


 Respiratory syncytial virus(RSV)は冬期に急性呼吸器疾患を起こし,米国では毎年幼児および小児において9万人の入院,4,500人の死亡があると推定されている。米国でのRSVの動向は,National Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)で監視されている。本報は1994年7月2日〜12月9日までのRSVの暫定的な傾向と,1990年7月1日〜1994年7月1日のまとめである。

 1990年7月1日以来,47州の計105の病院および公衆衛生関連の実験室がNREVSSに参加し,毎週CDCにRSVの抗原検出およびウイルス分離の検査数と陽性例数を報告している。広範囲のRSVの流行はシステムに参加している実験室の少なくとも半数がRSVを2週連続して報告した最初の週からと定義されているが,これは抗原検出法による陽性率が10%以上となることを意味する。1990年7月1日〜1994年7月1日までの4シーズンでは,広範囲の流行は11月から始まり,4月または5月中旬まで,平均24週持続した。そのピークは1月中旬から2月中旬にかけてであった。

 今シーズン(1994年7月2日〜12月9日現在)は43州の85の実験室からRSV検査の報告があり,11月12日から流行が始まっている。

(CDC,MMWR,43,No.49,920,1994)






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