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Vol.14 (1993/12[166])

<外国情報>
世界のインフルエンザ−1992年10月1日〜1993年9月30日


 1992/93年シーズンの世界のインフルエンザの流行は中規模であった。ヨーロッパ,北米ではB型,アフリカ,アジア,南米,オセアニアではA型が主流を占めた。A型はH32で,H11は極めてまれであった。多くの地域でA型とB型の混合流行がみられた。全年齢層が感染を受けたが,成人よりも子供への影響が大きかった。

 1993/94年シーズンに向けて,各地で分離されたウイルスを集めて,抗原分析を行った。最も多く分離されているのはB型で,次いでA(H32)型である。A(H11)型はほとんど分離されていない。

 分離株は抗原的にワクチン推奨株と類似しており,B型分離株は,B/パナマ/45/90および近縁のB/青島/102/91の類似株,A(H32)型は,A/北京/32/92の類似株,A(H11)型は,A/シンガポール/6/86,A/ビクトリア/36/88,A/テキサス/36/91の類似株であった。

(WHO,WER,68,No.39,288&No.45,329,1993)






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