HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.14 (1993/8[162])

<外国情報>
世界のコレラ,1992


 1992年,エルトールコレラ菌による第7次コレラパンデミーは世界のいたるところに拡大し続け,68カ国で患者数461,783名,死者数8,072名が報告され,死亡率は1.7%であった。1991年に比べ患者数(22%減),死者数(58%減)ともに減少したが,新たに9カ国にコレラの発生をみた。

 中央および南アメリカは21カ国中19カ国でコレラが発生した。患者354,089(前年比9.5%減),死者2,401名(同40%減),死亡率0.68%が報告された。アフリカでは52カ国で発生し,患者91,081(前年比41%減),死者291名(62%減)が報告された。死亡率は5.8%(前年は9.1%)であった。アジアの国々では患者16,299,死者372名(それぞれ前年の67%および71%減少)が報告された。オセアニアでは患者296,死者8名が,ヨーロッパでは患者18名が報告されたが,うち14事例は輸入例であった(表)。

(WHO,WER,68,No.21,149,1993)



Cases of cholera notified to WHO, 1992





前へ 次へ
copyright
IASR