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Vol.14 (1993/3[157])

<外国情報>
麻しん流行−英国


 1992年中に10,246例(暫定数)が届出られた。報告数は1991年と同程度だが,患者年齢に移行がみられる。すなわち,10〜14歳群が1991年前半は6%であったのに対し,1992年には15%に増加した。この年齢群は1979〜83年にワクチン接種を受けた群に相当する。現在2歳児の接種率は93%に達しているが,1979〜83年は60%だった。最近の発生数の減少とあいまって,ワクチン接種を受けていない年長児が感受性のままでいることを示している。例として,1中学校の集発40例中ほとんどが10〜17歳,ワクチン接種者は4例のみだった。他の発生例では43例中36が10〜17歳,調査された20例中18はワクチン歴がなかった。

 第1波直後のワクチン接種による感染拡大の防止,および最近流行をみている地域の非接種年長児へのワクチン接種を勧めている。

(CDSC,CDR,3,No.5,21,1993)






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