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Vol.13 (1992/12[154])

<外国情報>
ペット鳥業者に関連したオウム病−米国


 1992年2月にミシシッピー州の1業者が出荷したオウムおよびインコを購入した2家族(マサチューセッツおよびテネシー州)合計9人が肺炎,結膜炎などを発症,オウム病と診断された。ドキシサイクリンとエリスロマイシンの投与で治癒した。両鳥から培養またはELISAでC. psittasiが検出された。農林省および州衛生局の査察によれば,その業者は1週間の検疫中給水にクロルテトラサイクリン(CTC)を入れていた。当局は,感染鳥からの伝播阻止には45日の薬剤投与を要し,また給水のみでは血中濃度が不十分なのでCTC添加餌のみで飼育し,食べない場合は筋注するよう指示している。米国では年間100〜250例のヒト感染が報告されるが,実際ははるかに多いはずで,CDCは発生を認めた場合の早急な報告を求めている。

(CDC,MMWR,41,42,794,1992)






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