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Vol.13 (1992/11[153])

<外国情報>
キツネ用経口狂犬病ワクチン−ヨーロッパ


 西欧でイヌの狂犬病は1950年代に制圧されたが,キツネの狂犬病が拡大し,1972〜89年の動物狂犬病報告は約30万,このうち野生動物83%(主にキツネ),17%が家畜・ペットである。ヒト狂犬病は1977〜90年に69例報告された。キツネ用経口ワクチンは1978年にスイスで試行されたもので,現在多くのタイプが生産され,約900万餌が30万km2に置かれている。配布方式が空中散布にかわりつつある。プロジェクト開始以来,多くの地域で効果がめざましく,制圧に成功しているが,まだ発生継続または再輸入地域があり,特に国境地域で国相互の協調が必要になっている。

(WHO,WER,67,25,186,1992)






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