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Vol.13 (1992/10[152])

<外国情報>
A型肝炎の疫学と対策−英国


 英国ではA型肝炎は流行性肝炎として1969年以降届出られている。CDSCへは1980年に抗HAV IgM陽性例の報告が開始され,1987年以降は疑われた病原ウイルス別(A型,B型,非A非B,他/不明)の届出となった。1991年中のイングランド/ウェールズの届出数は7,430であった。HAは1969年以降79年までに著明に低下,1982年に小ピーク,ついで1987年を最低として再び91年まで上昇(10万対3.6から14.6)した。患者は学童年齢,ついで若い成人が多い。1980〜91年に1,200人以上の集発が37例調査された。共通源集発は14例,うち貝類由来が7,冷凍ラズベリーが2,食品取扱者由来が5であった。ヒト−ヒト感染集発23例の多くは保育所,託児所,施設,学校(特に6歳以下)などである。

(CDR,2,R10,R114,1992)






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