世界人口53億中約40％がまだマラリアのリスク下にある。17億人（32％）の地域では土着マラリアが減少したが，状況は不安定で再導入または増加がみられる。このうち全人口の約１％が住む地域でジャングルの農地利用など生態的，社会的変化によってマラリアが最も問題となっている。土着地域の範囲はほとんど変らず，約５億人がマラリア無対策地域（主に熱帯アフリカ）に住む。世界のマラリア報告患者約５百万人中，国または地域別にみると東南アジアと南米の一部で状況の悪化がみられ，常在性の低い地域で流行がおこっている。

（ＷＨＯ，ＷＥＲ，67，��22＆��23，1992）



Table 1. Number of malaria cases reported, by WHO Region, 1983-1990
Table 2. Number of malaria cases reported, 1988-1990