HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.13 (1992/9[151])

<国内情報>
山形市,仙台市における1992年度インフルエンザ流行状況


 1992年1月から7月までの山形市,仙台市におけるインフルエンザウイルス分離状況を報告する。

 対象:山形市はすべて山形市立病院済生館小児科の外来,入院患者,仙台市はすべて永井小児科医院の外来患者である。

 方法:患者から採取した咽頭ぬぐい液は,凍結しないで冷蔵庫に保存し,山形からは週2回まとめて,仙台では2日ごとに採集した。

 材料はその日のうちに,HEL,HEp-2,Vero,MDCK,HMV-Uの5種類の細胞に接種した。方法はマイクロプレート法に従った。

 結果:本年1月から7月31日までに,インフルエンザウイルスは山形市では216株,仙台市では458株分離した(表1)。山形市,仙台市ともにA(H1N1)の流行が1〜3月にみられた(図1)。A(H3N2)は山形市では1〜4月に少数づつ,仙台市でもほぼ同時期に小流行の形をとりみられた。Bは山形市では5月から7月31日現在まで毎週連続して分離され,小流行の形をしめし,仙台市では3月と5月に単発で分離された。



国立仙台病院ウイルスセンター
(WHOウイルス性呼吸器疾患協力センター)


表1.インフルエンザウイルス分離件数(1992年1−7月)
図1.月別インフルエンザウイルス分離状況(1992年1−7月)





前へ 次へ
copyright
IASR