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Vol.12 (1991/9[139])

<外国情報>
ロッキー山紅斑熱(RMSF),1990−米国


CDCに報告された1990年中のRMSFは649例で,前年より7.6%増加した。北カロライナ,オクラホマ,テネシー,南カリフォルニアで発生率が高い,情報が得られた531例について,検査室確認例286,疑似12,他は確認されていない。(確認例とは,IFA価≧1:64,CF価≧1:16,またはCF,IFA,マイクロ凝集(MA),ラテックス凝集(LA),IHAで抗体上昇4倍以上の場合。疑似例とは4倍上昇,またはワイル・フェリックス試験(OX−19またはOX−2)で≧1:320またはIHA,MA,LAで≧1:128の場合。)59.6%が男性,78.2%が5〜8月発症,年齢は5〜9歳がピークである。死亡率は40歳以上と処置開始が発症3日以後になった場合に高い。米国のRMSFは1980年代初めに著明に増加したが,1985年以降ほぼ一定レベルにある。しかし地域によって増加傾向がみられる。ダニ汚染地域における住民への知識の普及とダニに咬まれない注意,感染が疑われた場合のテトラサイクリンまたはクロラムフェニコールのすみやかな投与が勧告されている。

(CDC,MMWR,40,No.27,451,1991)






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