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Vol.12 (1991/7[137])

<外国情報>
E. coli O157:H7による食中毒−米国


1990年7月末から8月初めにかけて,ノースダコタの農業機器展に参加した人々の間に食中毒が発生した。患者は70人で参加者の3.5%に相当する。患者の主症状は下痢93%,腹痛79%,血性下痢39%,嘔気30%等で,16人が入院し,うち2歳と8歳の2人の子供はHUSと診断された。患者の平均年齢は38,性比はほぼ1であった。血性下痢を示した患者の喫食から発病までの平均潜伏期は74.6時間であった。患者20人中8人の便から病原大腸菌O157:H7(VT1&2)が分離された。本菌は発病後1〜4日に採取した便からは検出されたが,4〜20日の便からは検出されなかった。喫食検査の結果,原因食はビュッフェ形式ディナーで出されたローストビーフが最も疑われたが,残品がないため食品からの検出はできなかった。

(CDC,MMWR,40,No.16,265,1991)






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