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Vol.12 (1991/5[135])

<外国情報>
風疹/先天性風疹症候群の増加,1988〜90−米国


米国では1988年最低数(225)となった風疹発生報告が1989年に396,1990年は1,093に増加した。1990年集計でみると,全国的には1〜14歳が多いが,カリフォルニア(全米の半数を報告)では15歳以上が81%を占めた。集発は刑務所,大学,職場等のワクチン未接種成人集団および宗教上接種を拒否する集団でおこっている。

先天性風疹は1987〜89年に3〜1人であったが,1990年には合計16人,さらに輸入例3人が報告された。妊婦年齢群の6〜25%が感受性という報告がある。ワクチンの長期免疫持続が確認されているので,この発生数の増加はワクチン接種をうけていないことが主な原因とみられる。CDCは対策として,ワクチン接種(特に妊婦年齢)の推進,発生時の早急な対応,診断とサーベイランスの強化,血清疫学的調査の必要性をあげている。

(CDC,MMWR,40,No.6,93,1991)






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