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Vol.11 (1990/12[130])

<外国情報>
成人の予防接種方針−米国


 毎年10月最終週は成人予防接種強化週間である。本報告は,ワクチンのある4疾病について成人における公衆衛生上の問題を述べている。インフルエンザの被害は65歳以上に最も大きく,典型的流行で生ずる2万人以上の超過死亡の80〜90%を占める。肺炎球菌感染は,乳児,高齢者およびリスクのある者で問題で,全肺炎患者の10〜25%を占め,年間死亡は4万と推定される。2000年計画ではインフルエンザおよび肺炎球菌ワクチンをハイリスク者の60%以上に投与するとしている。B型肝炎推定数は青年感染が年間30万,うち6〜10%がキャリアとなる。保健衛生従事者の職業上感染が年間6〜8千あるので,これらは在学時に予防接種を終るべきである。麻しんは1989年18,193例中17%が20歳以上だった。1989年死亡41例中10例が19〜35歳,その9例が予防接種をうけていない。2000年計画では国内完全撲滅をめざしている。

(CDC,MMWR,39,No.41,1990)






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