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Vol.11 (1990/10[128])

<外国情報>
アルボウイルスの中枢神経系感染,1989−米国


 1989年中に地方衛生局からCDCに報告されたアルボウイルス脳炎は108例である。セントルイス脳炎(SLE)はカリフォルニアから1959年以来最多数の29例と他の地域から散発6例,東部馬脳炎ウイルス(EEE)感染は大西洋岸およびメキシコ湾岸でウマ194とヒト9(死亡5)の集発,カリフォルニア脳炎(主にLa Crosse)はエンデミック地域から65例報告された。西部馬脳炎ウイルス(WEE)のヒト感染報告はなかった。SLEとWEEは西部農村地区でエンデミックである。1945〜59年にWEE646,SLE387例が報告されたがその後減少,1970〜80年代はほとんどなかった。この減少と1989年の増加の理由は説明できない。また,両者は同じ蚊で媒介されるので,WEEが増加しないのは不思議である。

(CDC,MMWR,39,No.24,1990)






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