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Vol.11 (1990/7[125])

<外国情報>
出血性大腸菌,1983〜89年−英国


 英国では1983年以降,溶血性尿毒症症候群(HUS)のサーベイを行ってきた。年間報告数は,1983年から54,57,83,105,130,104と推移してきたが,1989年は188で著しく増加した。HUSは夏季に多発するが,1989年は例年より早く5月に立ち上がりが見られた。90年以降はE.coli O157に代表されるVTEC検出を主としたサーベイに切り替えた。VTECはHUSの他,出血性大腸炎,出血を伴わない下痢症の原因菌でもあり,伝播経路等疫学的に不明の点が多い。1990年21週までにCDSCには8例のE.coli O157の検出報告と,3例の小児HUSの報告が上がってきている。

(CDR,90/21,1990)






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