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Vol.10 (1989/11[117])

<外国情報>
インフルエンザ−世界の情勢


 イスラエル:8月初め〜9月半ばに農村部落で約15%が感染,A(H32)が2株分離された。

 南アフリカ:4月初め以来51例からウイルス分離,ヨハネスブルグではA(H11)44株,A(H32)3株,ケープタウンはA(H32)4株。典型的なインフルエンザ症状で49歳まで広く罹患,3月齢以下で3例が肺炎を呈した。

 オーストラリア:A(H32)とBが引き続き分離されている。B型はB/ビクトリア/2/87類似型とB/山形/16/88類似型の両方が散布している。

 タイ:7月139例中34株分離。A(H32)16株,A(H11)4株,B型14株。Bの1例(21歳女性)以外は1〜13歳。引き続き8月にA(H32)6株とB型7株が分離された。

 インド:7,8月にA(H32)2株分離。

 ニュージーランド:7月初めに地域的流行が始まり,8月に北部全域に広がった。7月中はB,8月にはA(H32)が拡大,A(H11)も2地区で分離された。

(WHO,WER,64,35,38,39&40,1989)






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