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Vol.10 (1989/10[116])

<国内情報>
インフルエンザウイルス検出情報


神奈川県:B型

 神奈川県横須賀市の病院の外来患者から1989年8月26日に採取した咽頭拭い液からインフルエンザB型ウイルス1株を分離した。

 患者は横須賀市内の11歳男児で,8月22日に発病し,発熱(39.2℃),咳,咽頭痛等定型的なかぜ様症状を呈した。また,患者の母親も8月25日に発熱(38℃)し,同様の症状を呈していた。

 検体はMDCK細胞に接種後,4日目にCPEを認めた。分離株は,予研から配布の抗血清B/ビクトリア/2/87に対し1:32,B/山形/16/88に対し1:32以下,また,B/神奈川/1/88(B/長崎/3/87と同型)に対し1:512,B/神奈川/1/89(B/山形/16/88と同型)に対し1:32以下のHI価を示した。

 神奈川県では,本年5〜6月にも散発で4株のB型ウイルスを分離しており,いずれもB/長崎/3/87と同型であった。



神奈川県衛生研究所 渡邊 寿美

聖ヨゼフ病院    高宮 篤



横浜市:A(H3)型

 9月11日および18日の横浜市サーベイランス定点の検体(咽頭拭い液)から合計4株のインフルエンザA(H3)型株が分離された。9月11日,市内南部定点3ヵ所からの12検体中3株,9月18日,市内北東部2ヵ所からの14検体中1株である(同定は9月26日)。



横浜市衛生研究所 小島 基義









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