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Vol.10 (1989/5[111])

<外国情報>
静注薬常用者関連AIDS 1988−米国


1988年中に50州とコロンビア地区が9,752例,その他が995のintravenous-drug users(IVDUs)関連AIDS(性パートナー,その子供を含む)を報告した。地域差が大きく(北部が高い),また黒人,ヒスパニックより白人が多い。IVDU関連例の1/5はホモ/バイセクシャル。1988年のAIDS患者の48.2%がIVDUに関係した。これは総数に対する割合だからIVDU者の人口が反映している。多くのヘロイン使用者は1960年半ば〜1970年半ばに使用を開始したもので,現在のIVDU-AIDS患者の多くはこの群である。また,コカインや他の薬剤の静注が増加している。この群は他より注射器の共同使用が多く,また,ヘロインに対するmethadoneのような習慣性に対応する治療薬がない。その上,麻薬使用やコカインの非静注利用でもHIVの性的感染が増加する可能性がある。

(CDC,MMWR,38,10,1989)






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