1987年12月31日，ホテルのダンスパーティー出席者100名に胃腸炎が集発，アンケート回収46名中発症者は18名，このうち13名は35〜46時間に発症した。摂食調査でカキが強く発症と関連した。発症者は１〜12個のカキを食べた。パーティー終了後６個食べた者が42時間後に発症した。カキは所定の清浄槽に32時間以上保存され，細菌汚染は否定された。症状，潜伏期間からウイルス性が強く示唆されたが，適切な便材料が得られず，ウイルス検査はなされなかった。

（ＣＤＲ，88／45，1988）