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Vol.10 (1989/2[108])

<外国情報>
腸管感染症サーベイランス,1980〜1988年−英国


1988年中に報告された病原体のうち最も増加率の高かったのはサルモネラで,1987年18,002例が1988年には24,123例となった。菌型ではS. enteritidis(55%),S. typhimurium(23%)が多く,とくにS. enteritidisファージ型4の増加が注目された。この菌は生卵関連の食中毒から多く分離された。カンピロバクターは検出病原体中最も多く,1987年の27,391例が1988年には28,714例となったが,サルモネラに比べ増加率は鈍っている。赤痢の報告数は1987年とほぼ同じで,1984年の発生数に比べて半減している。病原大腸菌感染は1988年も減少傾向を示した。ロタウイルス感染は1988年も引き続き増加傾向を示した。1988年のコレラ(V. cholerae O1 eltor Ogawa)報告数は10例(うち保菌者1)で,いずれも輸入例であった。うち7例はインド亜大陸旅行者から分離された。

(CDR,88/52,1988)









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