HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.9 (1988/12[106])

<外国情報>
ポリオ−イスラエル


1988年7月31日〜9月28日,イスラエル(人口4.6百万)で16人の麻痺型ポリオが発生,20〜33歳8例,11〜19歳4例,5歳1例,2〜21ヵ月3例。8人および下水から1型ポリオウイルスが分離された。イスラエルでは1957年に不活化ワクチン,1960年代初めに経口ワクチン(OPV)4回接種(2,4,6および12〜14ヵ月)を導入,1971〜81年の年平均患者は14例だった。1982年にHedera地区(13患者発生)では高力価不活化ワクチン(eIPV)に切りかえ,その後患者年平均は2以下だった。eIPV接種者から患者はでていないが,血清疫学で青年の1型抗体保有率が80%だった(2型94%,3型90%)。全国39歳以下全員のOPV接種を2週以内に完了予定。米国ACIPは,ポリオ常在地への旅行者に,少なくとも1期3回以上のワクチン接種を,さらに,1期終了者全員に旅行2ヵ月前までにOPVまたはeIPLの1回追加接種を薦めている。

(WHO,WER,63,No.43,1988)

(CDC,MMWR,37,No.40,1988)






前へ 次へ
copyright
IASR