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Vol.9 (1988/9[103])

<国内情報>
1987年日本脳炎確認患者


 1987年厚生省保健医療局結核・感染症対策室へ報告された日本脳炎患者個人票について審査集計の結果,日本脳炎患者確認数は37人で,その内訳は表の通りである。患者総数37人中死亡例は7人,致命率は18.9%であった。回復者30人中後遺症を認めた者は14人(37.8%)で,全治した者は16人(43.2%)である。男女比は14:23と前年同様女性が多く男性の約2倍である。地域別では相変わらず九州地区は24人と多く,患者総数の65%を占め,特に熊本県1県で12人と多発しているのが注目される。また,関東で4人発生も近年では珍しい発生である。年齢別分布では,60歳以上が48.7%で例年のように多いが,40〜59歳までの患者が12人(42.4%)と多いことが5歳以下の患者4人とともに気に懸かる。



厚生省保健医療局結核・感染症対策室
日本脳炎患者サーベイランス委員会


1987年日本脳炎確認患者(日本脳炎患者個人票による)





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