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Vol.7 (1986/10[080])

<外国情報>
空港マラリア−ベルギー


 6月にブリュッセル国際空港の輸入品を扱う税関職員に5例のマラリアが発生した。発症は21日〜27日。死亡例(1例)は24日発症,急性心不全によるもので剖検で脳幹と皮質に病巣があった。他の1例は昏睡,腎障害,散瞳など中枢神経障害を示し,後遺症が残った。他は順調である。

 原虫はPlasmodium falciparumで,異常気象(高温,高湿)がアノフェレス蚊の生存に有利に働いたのだろう。

 ベルギーでは1982年にブリュッセル空港の近所に住む2兄弟が重症のP.falciparum感染をおこし,また,1983年には同空港で貨物を取り扱う27歳男子が同じ感染を診断されている。

(WHO,WER,61,No.30,1986)






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