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Vol.7 (1986/10[080])

<国内情報>
急性出血性結膜炎(AHC)−沖縄県


 今年のAHCは6月初めから報告が出始め,夏休み中は横ばいであったが,9月に入って急増し,サーベイランス定点からの第37週の週間報告数は1,337,この年のこれまでの累計は2,848である。現在まで発生はコザおよび市川保健所管内を中心とした沖縄本島中部地区に集中し,石垣地区はすでに減少傾向,那覇で若干ふえる傾向にある。合計数は去年に及ばないが,発生が集中しているので流行地域での患者密度は高い。全体としては去年にくらべ動きはにぶいという印象である。患者年齢は小中学生がほぼ50%,15歳以上が40%程度である。

 沖縄および石垣地区の眼ぬぐい液42検体についてウイルス分離を実施し,半数以上からRD−18S細胞においてEH24型ウイルスが分離されている。



沖縄県衛生公害研究所 予研・ウイルス中央検査部





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