HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.4 (1983/1[035])

<外国情報>
細菌性髄膜炎の年齢分布―英国,1981年


 1981年にCSFから細菌が検出された髄膜炎は1475例報告された。毎年ほとんど同数だが,その中でH. influenzae(インフルエンザ菌)とN. meningtidis(髄膜炎菌)の流行は年により異なる。英国で最も一般的な髄膜炎の原因菌は,髄膜炎菌,インフルエンザ菌およびStreptococcus pneumoniae(肺炎レンサ球菌)で,1981年は,これら3種の合計は報告全数の73%であった。細菌によって年齢分布が異なり,新生児はE. coliとB群レンサ球菌が多く,この両者が64%を占めた。1〜11月および1〜4歳群ではインフルエンザ菌と髄膜炎菌が多く(両者が74%および84%),これ以上の子供および青年では総数は減少するが,肺炎球菌および髄膜炎菌が重要になる。さらに年長群では肺炎球菌が主要である。死亡例は,髄膜炎菌で5.1%,インフルエンザ菌が4.3%,肺炎レンサ球菌で16.3%であるが,死亡例がすべて報告されているとは思えない。

(U.K., CDR 82/48)



Table





前へ 次へ
copyright
IASR