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Vol.2 (1981/9[019])

<外国情報>
ギランバレー症候群(GBS)のサーベイランス


米国において1978年1月より1979年3月まで行われた研究では,GBS発生のリスクはインフルエンザワクチンのキャンペーンと関連ありとなった。15ヶ月間に1813の定点(神経医)から1034例のGBSが報告された。全年令に発生しているが,50−74才に高く,年令訂正性別発生率ではやや男性が高い。神経症状の始まる8週間前に急性症,手術,予防接種のいずれかを受けたものは725例あり,急性症は呼吸器(58%),胃腸(22%)または両者10%であり,42%が急性症と予防接種または手術の双方を経験していた。GBSの好発時期は先行疾病後2週目であった。GBSの発生率は9.3/人口百万で,1976年のA/New. Jersey/76の時と変わりはない。

GBS発症前8週間以内にインフルエンザワクチンの接種を受けた人からの発生率は0.52で,非接種群は0.37で,比較的の危険率は1.4倍高かったが,有意差ではなかった。また,1978−79のインフルエンザワクチン接種時にGBSが多発したというデータは得られず,これらのワクチンはGBS発生率をとくに高める事実はなかった。

(WHO,W.E.R.,56,124,1981)






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