HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.1 (1980/8[006])

<連絡事項>
オウム病クラミディアCF抗原について


 先の第1回衛生微生物技術協議会においてお話ししましたが,患者診断用オウム病CF抗原の供給が可能となりました。今まで難航していたのは,飼料中に含まれる構成物質が卵黄に移行するためで,教科書には抗生物質フリーの卵を使えと書いてありますが,昨今は家畜用飼料中の抗生物質の量は想像以上のようです。

抗原は漿尿液を使っているので,正常抗原にはインフル用漿尿膜抗原を使って下さい。正常漿尿膜抗原にかかるヒトがいると思います。

一部の衛研では住民のオウム病抗体をお調べの所もあるようですが,協力していただける衛研がありましたら,全国的に年令別または職業別に抗体保有率を調べたいと思い,現在標準血清を作製中です。疫学的調査に御協力下さる所があったら診断用抗原とは別に標準血清と一緒に供給したいと考えておりますので,御一報下さい。



国立予防衛生研究所
ウイルス中央検査部抗原抗血清室
赤尾 頼幸,吉井 孝男,志賀 定祠





前へ 次へ
copyright
IASR