全国HIV検査の日、2010年6月27日−米国
(Vol. 31 p. 238: 2010年8月号)

HIV検査を推進する目的で、毎年6月27日は、全国HIV検査の日としている。自分のHIV感染を自覚することは、治療、経過観察、感染予防対策などを適切に受けることにつながり、生存期間をより長くすることになる。また、他者への感染を自身で防ぐことができ、HIVまん延の抑制につながる。

2006年には、米国におけるHIV感染者全体の21%(232,700名)は、自身の感染を自覚していないと推定されていた。HIV検査の実施数と、感染への関心を高めるためにCDCは、2006年9月、医療機関を受診したすべての13〜64歳の者に対してのHIVスクリーニング検査と、ハイリスク者に対する、少なくとも1年ごとのHIV検査を勧告した。

2006年には18〜64歳の人口の40.4%(推定7,150万人)が、これまでにHIV検査を受けたことがある、と回答していたが、2009年1〜9月には、その割合が44.6%(推定8,000万人)となった。この受検者の割合の増加と、最近の新規HIV感染者数の増加は、より多くの者がHIV検査を受けることにより、より多くの者がHIV感染を早期に自覚することを示している。

(CDC, MMWR, 59, No.24, 737, 2010)

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