2004/05シーズン用のインフルエンザワクチン推奨株−WHO


(Vol.25 p 103-104)

2003年9月〜2004年2月までの間に、アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパおよびオセアニアでインフルエンザの報告があった。インフルエンザは10月に北アメリカ、西ヨーロッパ諸国から流行が始まった。流行は過去3年間と比較して早く始まり、活動性が高かった。その後、東ヨーロッパやアジアでも流行し始めたが、これらの諸国では全般的に中等度の活動性であった。ほとんどの国では流行の中心はA/H3N2型であり、AH1型の流行はアイスランドとウクライナだけであった。B型の流行は報告されなかった。

A/H3N2型の大部分はA/Fujian(福建)/411/2002類似株、AH1 型の大部分はA/New Caledonia/20/99類似株であった。B型の多くはB/Yamagata(山形)/16/88系統で、B/Shanghai(上海)/361/2002と非常に近縁であった。2003年12月に香港で、H9N2型が1症例だけ確認された。2003年12月〜2004年2月11日の間にベトナムとタイでヒトのH5N1型感染が23例報告された。

2004/05シーズン(北半球冬季)のワクチン推奨株は以下のとおりである。

A/New Caledonia/20/99(H1N1) 様ウイルス
A/Fujian/411/2002(H3N2) 様ウイルス
B/Shanghai/361/2002 様ウイルス

(WHO, WER, 79, No.9, 88-92, 2004)

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