献血血液中のウエストナイルウイルス(WNV)に関するスクリーニング、 2003年−米国


(Vol.24 p 299-299)

2003年6月後半〜9月中旬までに、 約250万の献血血液がWNVについてスクリーニングされた。1,285検体(0.05%)がNAT(核酸増幅検査法)により陽性と判定され、 これらの1,285検体のうち、 601検体(全体の0.02%)がウイルス血症と推定される献血血液であった(初めのNATおよび/あるいは別のNATで複数回の陽性、 または初めのNATで強陽性の検体)。

2003年9月16日時点で、 WNVウイルス血症の献血者として合計489人がArboNETに報告された。2003年7月1日〜9月16日までに、 4つの州[コロラド(5つの郡)、 ネブラスカ(10)、 サウスダコタ(2)、 およびワイオミング(1)]から、 WNVウイルス血症の献血者として333例が確認された。年齢の平均値は45歳(15〜83歳)で、 181例(54%)は男性であった。これら333例のうち、 296例(89%)は献血後も無症状のままであった。35例(11%)では発熱、 2例(0.7%)ではWNV関連髄膜脳炎が確認された。

(CDC、 MMWR、 52、 No.38、 916-919、 2003)

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