サル痘の集団発生事例、 2003年−米国・イリノイ州、 インディアナ州、 ウイスコンシン州

(Vol.24 p 167-167)

2003年6月10日までにサル痘患者53例がイリノイ州、 インディアナ州、 ウイスコンシン州より報告され、 疫学調査が行なわれた()。29例が男性(女性22名、 不明2例)で、 年齢分布は4〜53歳(中央値26歳)であった。14人が入院し、 脳炎を起こした小児患者も含まれていた。初発患者は5月15日の発症で、 その後発症例が続いている。多くの患者が発熱や水疱と痂疲を伴う発疹を発症した。他に、 呼吸器症状やリンパ節腫脹が見られた。

ほとんどの患者がプレーリードッグやアフリカオニネズミなどの動物と接触があった。さかのぼり調査によって、 これらの動物は2003年4月にガーナから輸入されて、 イリノイ州の業者により販売されたことが判明した。

この調査に基づき、 CDCはサル痘患者を扱う医療施設へのガイドライン、 プレーリードッグなどを扱う獣医師、 ペット飼い主へのガイドラインなどを通知した(http://www.cdc.gov/ncidod/monkeypox/)。

(CDC、 MMWR、 52、 No.23、 537-540、 2003)

今月の表紙へ戻る


IASRのホームページに戻る
Return to the IASR HomePage(English)

idsc-query@nih.go.jp


ホームへ戻る