17D由来黄熱ワクチン副反応、 2001〜2002年−米国

(Vol.23 p 325-325)

2001年6月より米国内で実施されている黄熱ワクチン副反応サーベイランスによると、 2001年6月20日〜2002年8月31日までに、 117例の黄熱ワクチンによる副反応症例が報告された。そのうち重症副反応症例は6例で、 全例が17D由来黄熱ワクチンを接種しており、 入院はしたものの後遺症を残さず回復した。そのうち臓器不全型は2例であった。1例目(25歳男性)は接種1日後から発症し、 多臓器不全を認め、 回復期の血清で黄熱ウイルス中和抗体が640倍であった。2例目(70歳男性)は接種5日後に発症し、 多臓器不全を認めた。回復期の血清で中和抗体が1,280倍であった。残りの4例は神経型であり、 16〜71歳の男性で、 髄液検査で細胞数増多や蛋白上昇を認め、 黄熱ウイルス特異的IgM抗体が陽性であった。その他、 意識障害、 失語症、 感覚麻痺などの神経症状を認めた。

(CDC、 MMWR、 51、 No.44、 989-993、 2002)

今月の表紙へ戻る


IASRのホームページに戻る
Return to the IASR HomePage(English)

idsc-query@nih.go.jp


ホームへ戻る