B型肝炎ワクチン予防接種、 1982〜2002年−米国

(Vol.23 p 233-233)

2002年は、 米国が世界に先駆けてB型肝炎ワクチンを導入してから20年目にあたる。1982年以前には毎年、 約2万人の小児を含む20〜30万人がB型肝炎に感染していた。1982〜2002年までに、 およそ4,000万人の新生児と3,000万人の成人がB型肝炎ワクチンを接種したと概算されており、 2001年の米国のB型肝炎感染者は79,000人に減少した。

1982年にB型肝炎ワクチン予防接種に対する公的な推奨がなされて以来、 その対象は段階的に拡大されてきた()。また、 財源の確保、 法の整備がなされたことも成功の要因であると考えられる。

ワクチン接種を広めていく中で安全性などの問題点が議論されたが、 現在では安全なワクチンとされている。今後も全年齢層における高いワクチン接種率の維持、 特にハイリスクの成人に対する接種率の向上が求められる。

(CDC、 MMWR、 51、 No.25、 549-552&563、 2002)

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