急性灰白髄炎集団発生事例、 2002年−マダガスカル

(Vol.23 p 232-232)

マダガスカルの東南部で2002年3月21日〜4月12日の間に、 2型ワクチン株由来ポリオウイルスによる急性灰白髄炎4例の集団発生が確認された。4例ともポリオワクチン接種を完了していなかった。ウイルスの遺伝子検査により、 本事例のウイルスはワクチンの変異株であること、 そしてポリオウイルス以外のエンテロウイルスと遺伝子組み換えをおこしたものであることが示唆された。1999年のこの地域での1歳未満の小児のワクチン接種率はわずか37%であった。対策として、 2002年3〜4月に、 ポリオワクチン接種キャンペーン(house-to-house immunization)が実施された。

(WHO、 WER、 77、 No.29、 241-242、 2002)

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