世界的な麻疹死亡率低下および地域的麻疹制圧のための戦略、2000〜2001年

(Vol.23 p 122-122)

麻疹ワクチンが世界的に使用され始めて40年近くが経過するにもかかわらず、麻疹はいまだ小児死亡の大きな原因の一つである。WHOとユニセフは2005年までに麻疹による死亡数を半減させることを目指している。それから麻疹ウイルスの伝播を断ち、また一部地域においては近い将来の制圧を目指している。

麻疹の死亡率を低下させるために、以下の4つの方策が必要であると考えられている。1)麻疹ワクチンの1回目の接種はすべての小児に対して9カ月時、もしくはその少し後に行うこと、2)すべての小児に対して計2回のワクチン接種を行う機会を与えること、3)疫学情報とラボ情報をまとめることにより、ワクチン接種率のモニターと、麻疹サーベイランスを効果的に実施すること、4)ビタミンA投与などで麻疹症例の治療法を改善すること。

(WHO、WER、77、No.7、50、2002)

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